NMRデータをとった時、自分のサンプルに何も問題がないと“わかっている”のにS/N比がとても悪くなったことはありますか?もしそうなら、以下の論文が問題解決の役に立つかもしれません。特にフローチャートが参考になります。
D. Traficante, D.
Elementary Trouble-Shooting for Poor Signal-to-Noise Ratios of NMR Spectrometers.
Concepts Magn. Reson. 1990, 2 (2), 63–67. [link]
学生がS/N比が悪い件で私のところに来る時、最初に確認するのはサンプルであるということは認めざるを得ません。ほとんどの場合、NMRチューブにどのくらいサンプルが入っているかよくわからなかったり、サンプルが濁っている、沈殿している、正しく入れられていない、常磁性、複雑な混合物、などが問題になっています。もしサンプルが大丈夫なようなら、上の論文のフローチャートを使って問題の切り分けをします。
Original title: Poor Signal-to-Noise Ratio in Your Spectrum?
9:34 AM, TUESDAY, SEPTEMBER 11, 2007.
References:
Glenn Facey, University of Ottawa NMR Facility Blog: Poor Signal-to-Noise Ratio in Your Spectrum?, http://u-of-o-nmr-facility.blogspot.com/2007/09/poor-signal-to-noise-ratio-in-yours.html (accessed 2023-06-12).
この記事はGlenn Facey氏の許諾のもとUniversity of Ottawa NMR Facility Blogの記事を和訳しているものです。